カラダの変化

どこから?なにから?40代からの体臭の変化〜更年期時代の匂いケア〜

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どこから?なにから?40代からの体臭の変化〜更年期時代の匂いケア〜

〜見えない変化は自分でも気づきにくい〜

「困難な日も、こんなんな日も」の管理人、こんなんさんです。

今回は、「においの変化」について、率直にお話ししたいと思います。

「最近、自分の匂いが気になる…」「周りに迷惑をかけていないかな…」

40代を過ぎると、ホルモンバランスの変化や代謝の変化によって、体臭にも変化が訪れることがあります。でも、自分の匂いって自分では気づきにくいもの。だからこそ、知識を持って適切にケアすることが大切なんです。

今日は「40〜50代の私たちの体臭の変化と上手に付き合う方法」について、お話ししたいと思います。


■ においはなぜ変わる?更年期と体臭の関係

ホルモンバランスの変化が匂いを変える

更年期に入ると、エストロゲン(女性ホルモン)の分泌が減少し、相対的に男性ホルモンの影響が強まります。このホルモンバランスの変化が、皮脂の質や量を変え、体臭に影響を与えるのです。

わたし自身、42歳頃から「なんだか脇の匂いが変わった気がする…」と感じるようになりました。それまで使っていた制汗剤が汗で流されてしまったのか。これも更年期の変化だったのかもしれません。

代謝の変化と匂いの関係

年齢を重ねると、基礎代謝が低下します。代謝が落ちることで、体内の老廃物の排出も遅くなり、それが匂いとして現れることも。特に汗の質が変わり、脂肪酸が増えると、独特の「加齢臭」につながることがあります。

また、更年期に入ると体温調節機能も変化。ホットフラッシュで急に汗をかくことも増え、それが匂いの原因になることも少なくありません。

わたしも仕事中に突然のほてりで汗が噴き出し、「あれ?この服、朝着たときはこんな匂いしなかったのに…」と感じることがあります。これって、わたしたち世代あるあるですよね。

ストレスと体臭の密接な関係

メンタルヘルスの状態も、匂いに大きく影響します。ストレスを感じると、アポクリン汗腺から分泌される汗の量が増え、これが細菌と結びついて強い匂いの原因になることも。

更年期とうつの両方を経験しているわたしたちは、身体的な変化に加えて、精神的なストレスも抱えていることが多いもの。「この匂い、ストレスのせい?更年期のせい?」と区別するのは難しいですが、どちらにしても対策は必要です。

更年期×うつの時期は、こんなに多くの原因が複合的に影響して、体臭の変化をもたらすんですよね。でも、知識を持って対策すれば、十分にケアは可能なんです。


■ 気になる部位別、匂いの原因とケア

口臭の変化とケア

口臭は、対面コミュニケーションで最も気になる匂いの一つ。更年期に入ると、唾液の分泌量が減少し、口腔内が乾燥しやすくなります。これが口臭の原因になることも。

さらに薬の副作用で口が乾く、ストレスで唾液の質が変わるなど、口臭にはさまざまな要因が絡んでいます。

口臭ケアのポイント

  • 水分補給を意識的に増やす:こまめに水を飲み、口の中を潤す
  • 唾液の分泌を促す:シュガーレスガムやアメを活用
  • 舌苔のケア:舌ブラシで舌の表面も優しく清掃
  • 歯間ブラシやフロスの活用:歯ブラシだけでは届かない部分も
  • アルコールフリーのマウスウォッシュ:刺激が少なく、乾燥も防げる

わたしがやってるのは、会議前に必ず水を一口飲むこと。口の中が潤うだけでなく、少し落ち着く気がしています。

脇の匂いの変化とケア

脇の下には、エクリン汗腺(水分を主に出す)とアポクリン汗腺(たんぱく質や脂質を含む)の両方が存在します。更年期になると、とくにアポクリン汗腺から出る汗の組成が変わり、皮膚上の細菌と結びついて、強い匂いを発することがあります。

脇の匂いケアのポイント

  • 丁寧な洗浄:石鹸をよく泡立てて、じっくり洗う
  • 制汗剤の見直し:更年期を機に、より高機能なものに変更
  • デオドラントローションの活用:汗を抑えるだけでなく、菌の繁殖も防ぐ
  • 衣類の素材選び:通気性の良い天然素材を選ぶ
  • 脇毛のケア:処理することで細菌の繁殖場所を減らせる

わたしの場合、40代半ばから制汗剤を「ロールオン」から「クリームタイプ」に変更。朝のルーティンに「脇の下を丁寧に乾かす時間」も追加しました。ちょっとした手間ですが、効果は抜群です。

加齢臭の正体とケア

加齢臭の主な原因は、「ノネナール」という物質。これは皮脂が酸化して生成される成分で、50代以降の男性に多いとされていましたが、最近の研究では更年期を迎えた女性にも見られることがわかってきました。

加齢臭は主に頭皮、首の後ろ、背中、胸など、皮脂腺の多い部位から発生します。

加齢臭ケアのポイント

  • 皮脂腺の多い部分の丁寧な洗浄:特に首の後ろや耳の後ろなど
  • 弱酸性の石鹸やボディソープの使用:肌の常在菌のバランスを保つ
  • こまめな入浴と通気性の確保:汗や皮脂をためない
  • 柑橘系や緑茶成分を含む製品の活用:抗酸化作用が期待できる
  • 抗酸化食品の摂取:ビタミンC、Eなどを積極的に

わたしは、入浴時に「重点ケア部位」として、首の後ろや耳の後ろを意識的に洗うようにしています。また、枕カバーやタオルは清潔なものを使うよう心がけています。実は身の回りのものからの匂い移りも侮れないんですよね。

デリケートゾーンの匂いとケア

更年期に入ると、膣内環境も変化します。エストロゲンの減少で膣の粘膜が薄くなり、自浄作用が弱まることも。これが膣内のpH変化を招き、匂いの原因になることがあります。

デリケートゾーンのケアポイント

  • 専用ソープの活用:弱酸性、無添加のものが望ましい
  • ゴシゴシこすらない:粘膜を傷つけない優しい洗い方
  • 通気性の良い下着の選択:コットン素材が基本
  • おりものシートの使いすぎに注意:蒸れの原因に
  • 必要に応じて婦人科に相談:自己判断せず専門家の意見も

わたしがやってるのは、「フェミニンウォッシュ」と呼ばれる弱酸性の専用ソープの使用。また、就寝時はゆったりしたパジャマを選び、デリケートゾーンの通気性を確保するようにしています。デリケートゾーンの不調は、匂いだけでなく不快感にもつながりますから、早めのケアが大切です。

足の匂いとケア

足の匂いも、意外と周囲に影響する部分です。更年期になると発汗のパターンが変わり、足の裏の汗も変化することがあります。

足の匂いケアのポイント

  • 丁寧な洗浄と乾燥:特に指の間もしっかり
  • 靴下の素材選び:通気性、吸湿性の良いものを
  • 靴の内部の乾燥:履き替えや乾燥剤の活用
  • フットスプレーの活用:抗菌、消臭効果のあるもの
  • 重曹フットバス:週に1〜2回で匂いを中和

わたしの小さな工夫は、オフィスに「会議用靴下」を常備しておくこと。長時間の会議前に履き替えれば、蒸れによる匂いを軽減できます。疲れた足を癒すためのフットバスを週末の習慣にしているのも、癒しと同時にケアになっています。


■ 体臭ケアの基本的なポイント

洗い方・タイミングの見直し

体臭ケアの基本は、やはり「清潔さ」です。しかし、洗いすぎは肌の常在菌のバランスを崩し、かえって匂いの原因になることも。

洗い方のポイント

  • 適温のお湯を使う:熱すぎるお湯は皮脂を必要以上に落とす
  • 泡立てて優しく洗う:ゴシゴシこすらない
  • 丁寧にすすぐ:石鹸が残らないように
  • 汗をかいた後はできるだけ早く洗う:特に運動後や緊張した後

わたしは「朝シャワー派」でしたが、更年期症状が出始めてからは「夜の入浴」も習慣に。1日の汚れを落とすだけでなく、ゆっくり湯船に浸かることでリラックス効果も得られ、睡眠の質向上にもつながっています。温冷交互浴もストレス発散に効果的です。

衣類・下着の素材とお手入れ

匂いのケアで意外と重要なのが、「衣類の選択と手入れ」です。

衣類ケアのポイント

  • 天然素材の活用:コットン、麻、シルクなど通気性の良いものを
  • 重ね着の工夫:肌に直接触れる下着は吸湿性の高いものを
  • こまめな洗濯:特に汗をかく季節は使い回しに注意
  • 洗濯時の酸素系漂白剤の活用:匂いの元となる菌の除去に
  • 干し方の工夫:しっかり乾燥させ、湿気を残さない

更年期特有のホットフラッシュ対策として、わたしは「脱ぎ着しやすい重ね着スタイル」を取り入れています。最近は「消臭」「抗菌」機能付きの衣類も増えていて、これらを活用するのも一つの方法です。

食生活の見直しと匂いの関係

「体臭は内側から作られる」という側面もあります。食生活を見直すことで、体臭にも良い影響がもたらされることが。

食生活の見直しポイント

  • 水分摂取の増加:代謝を促進し、老廃物の排出を助ける
  • 緑黄色野菜の積極的な摂取:抗酸化作用で匂いの元を減らす
  • 香辛料の取りすぎに注意:ニンニク、ニラなどは体臭に影響
  • アルコールの適量化:代謝負荷を減らす
  • 発酵食品の活用:腸内環境を整え、匂いにくい体質へ

便秘気味だと体臭が強くなる気がするので、食物繊維の多い食事と水分摂取を意識しています。食べ物の中では「緑茶」や「シソ」「パセリ」「柑橘類」など、自然な消臭効果があるとされる食材を積極的に取り入れるのもおすすめです。


■ 「多すぎるケア」の落とし穴—ほどほどが一番

過剰なケアがかえって逆効果に?

匂いが気になると、ついつい「完璧にケアしよう」と思いがちですが、実は「やりすぎ」も問題です。

過剰ケアの問題点

  • 強すぎる石鹸で洗いすぎ:肌の常在菌のバランスを崩し、かえって匂いやすく
  • 制汗剤の使いすぎ:肌荒れの原因になることも
  • 強い香りの香水やボディミスト:自分の体臭と混ざり、複雑な匂いに
  • 抗菌グッズの過信:全ての菌を排除することで、良い菌も減らしてしまう

わたしも、最初は「とにかく完璧に消臭しよう」と、強力な制汗剤を使いまくっていました。でも、かえって肌荒れを起こしたり、匂いが複雑になったりすることも。現在は「適度なケア」を心がけています。

「自分に合った」ケアを見つける

体臭ケアで大切なのは、「自分の体質や生活スタイルに合ったケア」を見つけること。

自分に合ったケアを見つけるコツ

  • 少しずつ試す:いきなり全部変えず、一つずつ試してみる
  • 効果を記録する:何が効いたか、効かなかったかをメモ
  • 季節によって変える:夏と冬では汗の量も質も違う
  • ストレスレベルも考慮:精神状態も匂いに影響することを理解する

わたしが実践しているのは、「匂いケア日記」をつけること。使った製品や方法、その日の体調や食事内容、そして効果を簡単にメモしています。これによって、「あ、これは効果があった」「この方法は自分には合わなかった」と振り返ることができます。


■ 「見えない不安」と向き合う心のケア

「自分の匂いが気になる」心理的負担

体臭の悩みは、単なる身体的な問題ではなく、心理的な不安も大きいものです。特に更年期やうつ状態では、「自分の匂いが周りに迷惑をかけているのでは?」という不安が強く出ることも。

心の負担を軽くするポイント

  • 「自分だけじゃない」と知る:更年期の体臭変化は多くの女性が経験すること
  • 適切なケアをしていれば大丈夫:基本的なケアができていれば、極端に心配する必要はない
  • 神経質になりすぎない:過剰な心配がかえってストレスになることも
  • 信頼できる人に相談:医師や友人に率直に話してみる

わたし自身、「自分の匂いが変わった」と感じた時には、かなり精神的に落ち込みました。でも、婦人科の先生に相談したところ、「更年期のホルモン変化で起こる自然なこと。基本的なケアで十分対応できますよ」と言われ、気持ちが楽になりました。

「においを気にしすぎる」場合の対処法

「自分の匂いが気になって仕方ない」という状態が続くと、「自己臭恐怖」という不安障害に発展することもあります。

自己臭恐怖への対処法

  • 客観的な事実を集める:信頼できる人に率直に聞く
  • 適切なケアをしていることを確認:基本的な清潔習慣を見直す
  • 過剰な確認行動を減らす:何度も匂いをチェックする行為を控える
  • 必要に応じて心療内科に相談:不安が日常生活に支障をきたす場合は専門家に

メンタルヘルスの問題と体臭の悩みは、互いに影響し合うことがあります。ときに「匂いの悩み」が、根底にある不安やストレスの表れということもあるのです。


■ おわりに:「変化を受け入れながら、自分らしく」

体臭の変化—更年期を迎える女性たちの「見えない変化」のひとつです。でも、この変化を過度に恐れたり、恥じたりする必要はありません。

適切な知識を持ち、自分に合ったケア方法を見つけることで、十分に対応できるものなのです。

大切なのは「清潔にしているから大丈夫」という自信と、「体の変化は自然なこと」という受容の気持ち。そして、必要なときには専門家に相談する勇気を持つこと。

みなさんは、どんな体臭ケアを実践していますか?良かったら、こっそり教えてくださいね。

「困難な日も、こんなんな日も」

── こんなんさん


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*「こんなんな日も」とは、「こんなん出た」、「こんなんいるー?」など、関西弁から取りました。ただ、管理人は関西人ではありません…。

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47歳のアラフィフです。42歳で突然の更年期と46歳でうつのダブルパンチに見舞われ、今も心療内科と婦人科にお世話になってます。気づくとホットフラッシュで汗だく、物忘れで「あれ?何しようとしてたっけ?」の連発。体のあちこちの変化に「え〜?」と驚きながらも、なんとか日々を過ごしてます。サイト名は関西弁風だけど、実は関西人じゃありません(笑)。同じような「見えない不調」で悩む同世代の皆さんと、分かち合えたらいいなと思ってます。
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