お盆休みが憂うつ…アラフィフの帰省サバイバル術〜親族対応×更年期症状を乗り切る知恵〜

お盆休みが憂うつ…アラフィフの帰省サバイバル術〜親族対応×更年期症状を乗り切る知恵〜
〜今から疲れる「お疲れさま休暇」をどう過ごす?〜
「困難な日も、こんなんな日も」の管理人、こんなんさんです。
8月に入りましたね。街中にお盆休みの雰囲気が漂い始めると、なぜか心が重くなりませんか?「久しぶりの親族に会うのが憂うつ」「長時間の移動で体調崩しそう」「休み明けの仕事を考えるだけで…」
アラフィフのわたしたちにとって、お盆休みは「リフレッシュ期間」というより「体力・精神力消耗期間」になりがち。そこに更年期症状が重なると、まさにサバイバル!
先日、友人と話していて「お盆って、なんでこんなに疲れるんだろうね」という話題に。実家への帰省、義実家への挨拶、親戚との久しぶりの再会…。どれも大切なことだけど、正直しんどい。
今日は、更年期真っ只中のアラフィフが、お盆休みを少しでも楽に過ごすための「帰省サバイバル術」について、実体験も交えながらお話しします。
■ アラフィフ帰省の三重苦〜更年期×移動×人間関係〜
長時間移動が更年期症状を悪化させる理由
お盆の帰省って、まず移動が大変ですよね。新幹線、飛行機、高速道路の渋滞…。この長時間移動が、更年期症状に想像以上の負担をかけるんです。
移動中に起こりがちな更年期症状:
- ホットフラッシュの悪化:エアコンの効いた電車から暑い外に出た瞬間、汗が噴き出す
- 尿漏れへの不安:トイレに行けない状況での緊張で、余計に尿意を感じる
- 自律神経の乱れ:座りっぱなしの姿勢と移動のストレスで血行不良
- むくみの悪化:長時間の同じ姿勢で足がパンパンに
- 疲労感の蓄積:移動だけでその日の体力を消耗してしまう
わたし自身、昨年のお盆に実家へ帰る新幹線で、突然のホットフラッシュに見舞われました。冷房の効いた車内なのに、顔から汗がダラダラ…。ハンカチで拭いても拭いても止まらず、隣の乗客の視線が気になって余計に焦りました。
親族関係のストレスが自律神経に与える影響
久しぶりの親戚との再会。表面上は嬉しいものの、実際には結構なストレスですよね。
親族関係で感じがちなストレス:
- 「元気?」という何気ない質問への答え方に悩む(更年期症状のこと、どこまで話す?)
- 昔の自分と比較されることへの複雑な気持ち
- 家族それぞれの期待に応えようとするプレッシャー
- 世代間の価値観の違いからくる疲労感
- 「いい嫁」「いい娘」を演じ続けることの疲れ
このストレスが、でしでに不安定な更年期の自律神経をさらに乱すんです。交感神経が優位になりっぱなしで、副交感神経が働かない状態。これが続くと、帰宅後にどっと疲れが出るんですよね。
わたしは義実家での親族の集まりで、「最近太った?」「仕事続けてるの?」という何気ない質問攻めに遭い、その場では笑顔で答えていたものの、帰宅後に激しい頭痛と動悸に襲われました。体って正直ですね…。
「休み明けの現実」を考える憂うつ
お盆休み中から始まる「休み明けブルー」。これもアラフィフには特につらいものです。
休み明けへの不安要因:
- 溜まったメールや仕事への対応
- 休み中に低下した集中力で仕事についていけるか
- 疲れを引きずったまま通常業務に戻ることへの不安
- 夏の終わりという季節的な憂うつ感
- 年末まで大きな休みがないことへの絶望感(笑)
更年期特有のブレインフォグ(頭のもや)があると、この不安が余計に大きくなります。「休み明けに頭がちゃんと働くかな…」という心配が、休み中の楽しみすら減らしてしまうんです。
■ 帰省前の準備〜更年期症状への備えと心構え〜
移動中の更年期症状対策グッズ
長時間移動を乗り切るための、更年期症状対策グッズをご紹介します。
必携アイテムリスト:
- 携帯用扇子・小型扇風機:ホットフラッシュ対策の必需品
- ハンカチタオル多めに:汗対策と心理的安心のため
- 着脱しやすい羽織り:体温調節のしやすさ重視
- 尿漏れパッド:「もしも」の安心のために
- むくみ防止靴下:締め付けすぎない程度の着圧
- アロマオイル:ティーツリーやラベンダーで気分転換
- 常備薬:いつもの薬に加え、酔い止めや頭痛薬も
わたしの移動時のお守りは、小さなアロマスティック。ティーツリーの香りを嗅ぐと、なぜか落ち着くんです。電車の中でさりげなく使えるし、リフレッシュ効果抜群です。
服装選びのポイント〜快適さと見た目のバランス〜
帰省時の服装って、快適さと「ちゃんとした感」のバランスが難しいですよね。
アラフィフ帰省ファッションのコツ:
- 天然素材を選ぶ:綿や麻など、汗を吸いやすく通気性の良い素材
- 重ね着で調節:カーディガンやストールでの体温調節
- 締め付けないボトムス:ウエストゴムやゆったりシルエット
- 歩きやすい靴:移動中の負担を減らす快適さ優先
- 色選びの工夫:汗ジミが目立ちにくい濃い色や柄物
最近わたしがハマっているのは、ワンピースにカーディガンの組み合わせ。一枚で「ちゃんと感」が出るし、トイレの際も楽チン。汗をかいても風通しが良いので快適です。
■ 滞在中のサバイバル術〜疲れを最小限に抑える過ごし方〜
自律神経を整える「隙間時間ケア」
親族との集まりの中で、こっそりできる自律神経ケアをご紹介します。
人前でもできる副交感神経活性化法:
- 深呼吸法:トイレに立った際に、4-7-8呼吸法(4秒吸って7秒止めて8秒で吐く)
- 足首回し:座ったまま机の下で、足首をくるくる回す
- 肩の力抜き:意識的に肩を上げて、ストンと落とす
- 温かい飲み物:お茶をゆっくり味わうことで副交感神経を活性化
わたしは実家で親戚が集まったとき、「お茶を入れ直しますね」と言って台所に立つことが多いです。一人の時間を作れるし、温かいお茶を準備する作業が心を落ち着かせてくれます。
尿漏れ不安を軽減する心理的対策
帰省先で気になるのが、尿漏れへの不安。特に義実家では、トイレの場所や行きづらさもありますよね。
尿漏れ不安への対処法:
- 事前にトイレの場所を確認:到着したらまず、トイレの位置をチェック
- 定期的な排尿習慣:我慢せず、1-2時間おきにトイレタイム
- 骨盤底筋運動の隠れ実行:座ったまま、お尻の穴を締める運動
- 心理的安心グッズ:尿漏れパッドを着用して安心感を確保
- 水分調節:脱水は良くないが、過度な水分摂取は控える
実際、これらの対策をしてから、トイレへの不安が減って集まりを楽しめるようになりました。「もしも」の備えがあると、心の余裕が全然違います。
疲れを溜めない会話術
親族との会話って、気を遣って疲れますよね。上手に疲れを逃がす方法をお伝えします。
会話疲れを軽減するコツ:
- 聞き役に回る:自分のことを詳しく話さず、相手の話を聞く側に
- 体調に関する質問への定型文:「おかげさまで」「ぼちぼちです」など短い返答
- 話題転換の技:自分に向けられた質問を、相手や他の人の話題に転換
- 適度な退席:「洗い物を」「お茶を」など理由をつけて一時離脱
「最近どう?」という質問に対して、以前は「実は更年期で…」と正直に答えて重い空気にしてしまうことが。今は「ありがたいことに、元気にやってます」と軽く答えて、すぐに「○○さんは?」と話を振るようにしています。
■ 帰宅後のリカバリー術〜疲れを引きずらない工夫〜
自律神経のリセット法
帰省から戻ったら、まずは自律神経をリセットすることが大切です。
帰宅後すぐのリカバリー法:
- ぬるめのお風呂でデトックス:38-40度のお湯で副交感神経を活性化
- アロマバスでリラックス:ラベンダーやカモミールの香りで心を落ち着かせる
- 軽いストレッチ:移動で固まった体をほぐす
- 早めの就寝:普段より1時間早く寝る
- 翌日の準備を軽く:完璧でなくてもOK、最低限の準備のみ
わたしは帰宅したら、まず「お疲れさま入浴」をします。好きな入浴剤を入れて、目を閉じて深呼吸。移動の疲れと人間関係の疲れを、お湯に溶かして流すイメージです。
仕事復帰への心の準備
休み明けの仕事復帰、考えるだけで憂うつになりますが、少しの準備で楽になります。
無理のない復帰準備:
- メールチェックは軽く:全部読まず、緊急事項のみ確認
- 初日のスケジュール調整:可能なら重要な会議は避ける
- 服装を前日に準備:朝の選択疲れを避ける
- お気に入りの朝食:少しでも朝を楽しみにできる工夫
- 「ならし運転」の心構え:初日から100%は無理、70%で十分
更年期のブレインフォグがあると、仕事復帰がより不安になります。でも「初日は慣らし運転」と思えば、プレッシャーが軽くなりますよ。
■ 来年のお盆はもっと楽に〜今回の学びを活かして〜
自分なりの「帰省ルール」を作る
今回のお盆の経験を振り返って、来年はもっと楽に過ごせるよう「自分ルール」を作ってみませんか?
帰省ルールの例:
- 滞在日数の上限を決める(2泊3日まで、など)
- 体調不良時の断り方を準備しておく
- 移動日の前後は予定を入れない
- 親族の集まりでの「逃げ場」を確保する
- 更年期症状について、話すかどうかの基準を決める
わたしは今年から「帰省1泊2日ルール」を採用。それ以上長いと、確実に体調を崩すことがわかったからです。最初は「薄情かな」と思いましたが、元気な状態で顔を出す方が、みんなにとって良いんですよね。
更年期症状とのつきあい方も進化する
お盆を通して、自分の更年期症状とのつきあい方も見えてきます。
「ホットフラッシュが出やすいタイミング」「疲れが溜まるポイント」「自律神経が乱れるシチュエーション」—これらを知ることで、来年はもっと上手に対処できるはず。
更年期は「我慢する」ものではなく、「上手につきあう」もの。お盆という特別な状況も、その練習の場なのかもしれませんね。
■ おわりに:「がんばりすぎない帰省」という選択
アラフィフのわたしたちにとって、お盆休みは「リフレッシュ」よりも「サバイバル」になりがち。長時間移動、親族との関係、休み明けへの不安…それらに更年期症状が重なると、本当に大変です。
でも、少しの準備と工夫、そして「がんばりすぎない」という選択で、ずいぶん楽になることも確かです。
「いい嫁」「いい娘」を演じすぎず、「今の自分にできる範囲で」を大切に。更年期の自分を責めるのではなく、いたわりながら過ごす。それが、これからのお盆休みの新しいス타일なのかもしれません。
親族との再会は大切だけど、自分の健康も同じくらい大切。この両方を大切にできる、バランスの取れたお盆休みを目指したいですね。
みなさんは、どんなお盆休みを過ごす予定ですか?帰省での「これは使える!」というアイデアがあったら、ぜひコメント欄で教えてくださいね。アラフィフ同士、知恵を分かち合いましょう!
「困難な日も、こんなんな日も」
── こんなんさん
※この記事についてのご感想や、あなた自身の体験談などがありましたら、ぜひコメント欄でシェアしてください。みなさんの声が、次の記事の励みになります。
*「こんなんな日も」とは、「こんなん出た」、「こんなんいるー?」など、関西弁から取りました。ただ、管理人は関西人ではありません…。
【参考・出典】
- 日本産科婦人科学会「更年期障害」
- 公益社団法人女性の健康とメノポーズ協会「自律神経失調による症状」
- 株式会社バスクリン「入浴-温熱研究」
- 更年期相談室「更年期に多い、尿漏れの原因と対策について」
- 骨盤底筋と尿漏れ – 花王 FemCare LAB