氷を食べすぎてしまう40代女性|隠れた病気のサインかも

氷をボリボリ食べる癖〜ホットフラッシュのストレス食いサイン?〜
〜コンビニの氷を一袋完食、これって普通?異常?〜
「困難な日も、こんなんな日も」の管理人、こんなんです。
最近、気づいたら氷をボリボリと音を立てて食べてることが増えました。最初は「暑いから氷が欲しくなるのは当然」と思ってたんですが、先日コンビニで買った氷を一袋(約1kg)一日で完食してしまい、さすがに「これって普通?」と疑問を抱きました。
しかも氷を食べてるときって、なんだか無心になれるんです。「ガリガリ、ボリボリ」という音と歯ごたえが妙に心地よくて、気づいたら30分くらい氷を噛み続けてることも。ホットフラッシュで体が熱くなったときはもちろん、なんとなくイライラしてるときも氷に手が伸びてしまいます。
「これってもしかして、更年期特有の症状?」「ただの暑がりなの?それともストレス?」そんな疑問を抱えながら調べてみると、意外と深い問題が隠れていることがわかったんです。今日は、アラフィフ女性の「氷食い」について、体験談と一緒にお話しします。
わたしの氷食い遍歴〜気づけば一日中ガリガリ〜
始まりは「飲み物の氷がおいしい」だった
氷を食べる習慣が始まったのは、45歳頃のことでした。レストランでアイスコーヒーを飲んだ後、グラスに残った氷をガリガリと噛んで食べたら、なんだかとてもおいしく感じたんです。「あれ?氷ってこんなに美味しかったっけ?」
氷食いエスカレート記録:
- 45歳(初期):飲み物に入ってる氷を最後まで食べるのが習慣に
- 46歳(発展期):気づいたら一日に製氷皿一皿分(約20個)消費
- 47歳(現在):コンビニの氷を購入、一日500g-1kg消費
最初は「飲み物についてる氷だから」という正当化ができていました。でも段々と、氷そのものが目的になっていったんです。しかも「アイスクリームよりカロリーが低いからヘルシー」なんて都合のいい理屈をつけて、罪悪感なく食べ続けていました。
氷がないと不安になる自分に気づいた瞬間
本格的に「これはおかしい」と思ったのは、冷凍庫の氷がなくなったときでした。製氷皿が空っぽになっているのを発見して、なんともいえない不安感に襲われたんです。
「氷がない…どうしよう」
まるで煙草を切らした人のような焦燥感。コンビニまで氷を買いに走って、ようやく安心した自分に驚きました。「あ、これはもう単なる暑がりじゃないな」と。
氷を切らしたときの症状:
- そわそわして落ち着かない
- 口の中がむずむずする感じ
- なんとなく不安になる
- 冷たいものを探してしまう
- コンビニに氷を買いに行きたくなる
この体験で、自分の氷食いが単なる「暑さ対策」を超えていることを認めざるを得ませんでした。
氷食いのパターンを分析してみた
1ヶ月ほど自分の氷食いパターンを観察してみると、明確な傾向がありました。
氷を食べたくなるタイミング:
- ホットフラッシュの最中・直後:体の熱感を冷ましたい
- 仕事でイライラしたとき:電話対応やメール処理でストレスが溜まった時
- 夕方の疲れピーク時:一日の疲れが蓄積した午後3-5時頃
- なんとなく口さみしいとき:特に理由はないけど、何か口に入れたい
- 夜中の不眠時:眠れずにベッドでもやもやしてるとき
つまり、物理的に体を冷やしたいときと、精神的にストレスを感じているときの両方で氷に手が伸びていることがわかりました。
ホットフラッシュと氷食いの関係〜体温調節の混乱〜
体の内側から湧き上がる熱感への対処
ホットフラッシュの厄介なところは、外気温に関係なく体の内側から急激に熱感が襲ってくることです。エアコンで室温を下げても、扇風機で風を当てても、この内側からの熱は簡単には引きません。
そんなとき、氷を口に含むと確かに一時的に楽になるんです。口の中から喉、胃へと冷たさが伝わっていく感覚が、体の内側の熱感を中和してくれるような気がします。
自律神経の混乱が招く体温調節異常
更年期の自律神経失調症により、体温調節機能が混乱しています。外気温28度の室内でも突然汗が噴き出したり、逆に冷房で他の人が寒がっているのに自分だけ暑いと感じたり。
この混乱した体温調節システムに対して、氷は「外部からの強制冷却装置」のような役割を果たしているのかもしれません。自分の体温調節機能が信頼できない分、外部からのクーリングに依存してしまう…そんな心理状態だったのかもしれません。
ストレス食いとしての氷〜噛む行為の心理的効果〜
「ガリガリ」音が生むストレス解消効果
氷を噛むときの「ガリガリ、ボリボリ」という音と振動、これが意外とストレス解消になることに気づきました。更年期のイライラやモヤモヤした気持ちを、氷を噛むことで物理的に「噛み砕いている」ような感覚があるんです。
噛む行為の心理的効果:
- 攻撃性の発散:噛む行為により、内在する攻撃性を安全に発散
- 集中力の向上:リズミカルな咀嚼により、一種の瞑想状態に
- 口の満足感:何かを口に入れている安心感
- コントロール感の回復:自分の意思で行える行為による自己効力感の向上
特に仕事でイライラしたときの氷食いは、明らかにストレス発散の側面がありました。「ムカつく上司のことを氷と一緒に噛み砕いてやる」なんて思いながら、ガリガリやってることもありました。
「カロリーがない」という安心感
氷食いには、もう一つの心理的メリットがありました。それは「カロリーがない」という安心感です。
アラフィフになって代謝が落ち、体重管理に敏感になっている今、「何か食べたい」という欲求と「太りたくない」という気持ちの間で常に葛藤があります。そんなとき、氷は理想的な「偽食品」でした。
氷食いの「ヘルシー錯覚」:
- カロリーゼロなので罪悪感なし
- お腹が膨れるので満腹感も得られる
- アイスクリームの代替として自分を納得させられる
- 「体にいいことしてる」という錯覚
- ダイエット中でも気兼ねなく食べられる
今思えば、これも一種の自分への言い訳だったのかもしれません。でも当時は、この理屈でかなり自分を納得させていました。
更年期特有のストレスと氷食いの関係
更年期のストレスは、若い頃のストレスとは質が違います。ホルモンバランスの乱れによる理由不明のイライラ、将来への不安、体調の変化への戸惑い…複合的で曖昧なストレスです。
更年期ストレスの特徴:
- 原因が特定しにくい:なんとなくイライラする、なんとなく不安
- コントロールしにくい:意思の力だけでは解決できない
- 周囲に理解されにくい:見た目には分からない不調
- 継続性がある:一時的ではなく、数年にわたって続く
こうした曖昧で長期的なストレスに対して、氷食いは手軽でアクセシブルな対処法として機能していたのかもしれません。
氷食いの健康への影響〜胃腸への負担〜
胃腸への影響とその対策
大量の氷を摂取することで、胃腸が冷えすぎることも心配です。ただし、わたしの場合、幸い下痢や腹痛などの症状は出ていません。
氷食いによる消化器への影響:
- 胃腸の冷え:大量の氷により内臓温度が下がる
- 消化機能の低下:胃腸が冷えることで消化酵素の働きが悪くなる
- 腹痛・下痢:急激な冷却による腸蠕動の異常
- 食欲への影響:氷でお腹が満たされ、栄養のある食事が摂れなくなる
氷食いとの上手な付き合い方〜完全にやめるより調整する〜
鉄分補給を始めてみた結果
氷食症と鉄欠乏の関連性を知って、まず鉄分サプリメントを試してみました。市販のヘム鉄サプリを朝食後に飲み始めて約1ヶ月。
鉄分補給後の変化:
- 氷への渇望が少し減った:以前ほど「氷が食べたい!」という衝動がない
- 朝の目覚めが改善:疲労感が軽減され、起床が楽になった
- 集中力の向上:仕事中のボーッとする時間が減った
- 氷の消費量減少:一日1kgから500g程度に減少
完全に氷食いがなくなったわけではありませんが、改善傾向を感じました。
氷の「質」を変える工夫
氷食いを完全にやめるのは難しいと感じたので、「より体に優しい氷食い」を心がけるようになりました。
体に優しい氷食いの工夫:
- 小さめの氷を選ぶ:歯への負担を軽減するため、製氷皿で小さめの氷を作る
- ゆっくり溶かす:噛まずに口の中で溶かすことも取り入れる
- フレーバー氷の活用:レモン水やハーブティーを凍らせて風味をつける
- 時間を決める:一度に大量ではなく、時間を決めて少量ずつ
- 代替品の検討:かき氷やアイスキャンディなど、他の冷たいデザートも取り入れる
ストレス管理の多様化
氷食いが部分的にストレス発散の役割を果たしていたため、他のストレス解消法も並行して取り入れました。
氷食い以外のストレス解消法:
- 深呼吸法:イライラしたときの4-7-8呼吸法
- 軽い運動:散歩やストレッチでの気分転換
- 音楽鑑賞:好きな音楽を聞いてリラックス
- アロマテラピー:ラベンダーやペパーミントの香りでリフレッシュ
- 友人との会話:愚痴を聞いてもらうことでの気持ちの整理
同世代女性の氷食い体験〜わたしだけじゃなかった〜
職場の先輩の告白
氷食いについて職場の55歳の先輩に相談したところ、「実は私も50歳頃にそうだった」という告白がありました。更年期症状がピークの時期に、やはり氷を大量に食べていたそうです。
「最初は暑いからだと思ってたけど、冬でも氷を食べてたから明らかにおかしかった」「婦人科で血液検査したら鉄欠乏だった」「鉄剤を処方してもらったら氷への執着がなくなった」という体験談を聞いて、わたしも医療機関への相談を検討し始めました。
医療機関での相談を検討中〜一人で抱え込まない〜
受診のタイミングを見極める
氷食いについて医療機関で相談すべきかどうか、いまも迷っています。
受診を検討すべき症状:
- 一日に500g以上の氷を1ヶ月以上継続して摂取
- 氷食いにより歯や顎に痛みが生じている
- 氷食いのせいで栄養のある食事が摂れない
- 慢性的な疲労感や息切れがある(鉄欠乏の可能性)
- 氷食いが社会生活に支障をきたしている
わたしの場合、複数の条件に当てはまるため、近いうちに内科または婦人科で相談してみようと思っています。
血液検査の重要性
特に重要なのは血液検査による鉄分値のチェックです。ヘモグロビン値、血清鉄、フェリチン値などを調べることで、鉄欠乏性貧血の有無がわかります。
もし鉄欠乏が確認されれば、適切な鉄剤の処方により氷食症が改善する可能性が高いとのことです。サプリメントよりも医療用の鉄剤の方が効果的で、医師の管理下で安全に治療できます。
おわりに:氷食いは体からのメッセージかもしれない
氷をボリボリ食べる習慣について調べていくうちに、これが単なる「暑がり」や「クセ」ではなく、体からの重要なメッセージである可能性が見えてきました。
更年期という体の大きな変化期に、ホルモンバランスの乱れ、鉄欠乏、ストレスの蓄積などが複合的に作用して氷食いという形で現れているのかもしれません。
「変なクセがついちゃった」と自分を責めるのではなく、「体が何かを教えてくれている」と捉えることで、適切な対処ができるはずです。
同じように氷食いで悩んでいる方がいらしたら、一人で抱え込まずに医療機関や信頼できる人に相談することをお勧めします。わたしも近いうちに血液検査を受けて、体の状態をしっかり把握したいと思っています。
みなさんは、氷食いの経験はありますか?更年期に入ってから変わった食習慣があれば、ぜひコメント欄で教えてくださいね。一緒に健康な更年期ライフを目指していきましょう!
「困難な日も、こんなんな日も」
── こんなん
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*「こんなんな日も」とは、「こんなん出た」、「こんなんいるー?」など、関西弁から取りました。ただ、管理人は関西人ではありません…。
⚠️ 免責事項 ⚠️
本記事の内容は、管理人の個人的な体験談であり、医学的なアドバイスや診断に代わるものではありません。更年期の症状や対処法には個人差があります。心配な症状がある場合は、必ず医療機関を受診し、医師にご相談ください。