40代更年期女性の夏メイク事情|ノーメイクでも好印象な身だしなみ術

更年期の乱れでノーメイクは許される?〜40代女性の夏の身だしなみ論〜
〜汗で流れるファンデーションとの戦いを終わらせる時〜
「困難な日も、こんなんな日も」の管理人、こんなんさんです。
この前、猛暑日の朝、鏡を見て思わずため息が出ました。せっかく丁寧に仕上げたベースメイクが、玄関を出た途端にホットフラッシュでドロドロ…。「もう、ノーメイクで出勤したい!」と本気で思った瞬間でした。
40代を迎えて自律神経の調子が悪く、夏のメイクがこんなにも大変になるなんて、正直予想していませんでした。汗で流れるファンデーション、毛穴の開き、そして何より「きちんとしてなければ」というプレッシャー。
でも、ふと思ったんです。「誰のための『身だしなみ』なんだろう?」って。
今日は、更年期世代のわたしたちの夏のメイク事情と、「ノーメイクという選択肢」について、率直にお話ししたいと思います。きっと同じような悩みを抱えている方も多いはず。一緒に考えてみませんか?
自律神経の乱れとメイクの困った関係
ホットフラッシュとファンデーションの攻防戦
更年期に入ると、多くの女性が経験するホットフラッシュ。急激に体温が上がり、大量の汗が噴き出す症状です。医学的には、エストロゲンの減少により、体温調節を司る視床下部が混乱することで起こるとされています。
わたしの場合、1日に5〜8回程度発生。とくに朝の通勤時間帯は最悪です。せっかくきれいに仕上げたベースメイクが、駅に着く頃にはヨレヨレに…。
〈こんなんのホットフラッシュ体験〉 電車の中で突然「あ、来る!」と感じる瞬間があるんです。首筋から頭部にかけて、ふわっと熱い波が押し寄せて、次の瞬間には額や鼻の頭に汗が…。慌ててハンカチで押さえるのですが、ファンデーションも一緒に取れてしまって。周りの人に気づかれないよう、さりげなく汗を拭こうとするのですが、もう手遅れ状態です。
夏場の肌トラブルが重なる辛さ
自律神経の乱れは、肌の状態にも大きく影響します。皮脂分泌のバランスが崩れ、普段は乾燥肌なのに急にオイリーになったり、毛穴が目立つようになったり。
更年期世代の夏の肌トラブル:
- 毛穴の開きと目立ち:エストロゲン減少により、肌のハリが失われ毛穴が目立つように
- 皮脂バランスの乱れ:自律神経の影響で皮脂分泌が不安定に
- 肌のくすみ:血行不良により、顔色が悪く見えがち
- 化粧ノリの悪さ:ホルモンバランスの変化で肌質が変わり、今まで使っていたコスメが合わなくなる
わたしも、長年愛用していたファンデーションが急に合わなくなって困惑しました。「歳のせい」と諦めかけたのですが、実は更年期特有の肌質変化だったんですね。
メイク直しの回数が増える現実
以前は朝メイクすれば夕方まで持ったのに、今は午前中に1回、お昼休みに1回、午後に1回…と、メイク直しの回数が格段に増えました。
メイク直し必須アイテム:
- あぶらとり紙(1日5〜6枚使用)
- 汗に強いファンデーション
- ウォータープルーフのマスカラ
- 携帯用のパウダー
- 冷却スプレー(ホットフラッシュ対策)
正直、バッグの中がメイク直し用品でパンパンになって、「これって本末転倒じゃない?」と思うこともしばしば。
「きちんとメイク」への社会的プレッシャーと現実
職場で求められる「身だしなみ」の基準
40代のわたしたちが社会人になった頃、「女性は職場でもきちんとメイクをするもの」という暗黙のルールがありました。すっぴんで出社するなんて、考えられないことでした。
でも、時代は変わっています。在宅ワークの普及、働き方の多様化、そして何より「個人の選択を尊重する」風潮が高まっています。それでも、わたしたちの心の中には「きちんとしなければ」というプレッシャーが根強く残っているんですよね。
職場のメイク事情・現在の傾向:
- コロナ禍でマスク着用により、アイメイク重視の傾向
- リモートワーク普及で、ナチュラルメイクが主流に
- 世代間でメイクに対する価値観の違いが顕著に
- 「メイクは個人の自由」という考え方が浸透しつつある
「すっぴんは失礼」という思い込みを解く
「メイクをしないのは相手に失礼」という考え方、本当にそうでしょうか?
わたしは以前、風邪で体調不良の日にノーメイクで出社したことがあります。「申し訳ありません、体調が悪くて…」と謝りながら仕事をしていたのですが、同僚からは「体調悪いなら無理しないで」と優しい言葉をかけてもらいました。
その時気づいたんです。「メイクをしていない=失礼」と思っていたのは、自分だけだったかもしれない、と。
「すっぴん=失礼」の思い込みを解くポイント:
- 清潔感があれば、メイクの有無は問題ではない
- 自分が思うほど、他人は気にしていない
- 体調や状況に応じた柔軟な対応は、むしろ現実的
- 相手への敬意は、メイクよりも態度や言葉遣いで示される
ノーメイクという選択肢〜夏の新しい身だしなみ論〜
ノーメイクのメリットを再発見する
ノーメイクには、意外とメリットがたくさんあることに気づきました。
ノーメイクのメリット:
- 時短効果:朝の準備時間が大幅短縮(30分→10分)
- 経済的メリット:化粧品代、メイク直し用品代の節約
- 肌への負担軽減:夏場の厚塗りによる肌荒れを防止
- ストレス軽減:メイク崩れへの不安から解放
- 自分らしさの再発見:素の自分を受け入れる機会
実際に、週末はノーメイクで過ごすようになってから、肌の調子が良くなったと感じています。汗をかいても気にならないし、何より「メイクが崩れたらどうしよう」というストレスがない生活は、こんなにも楽なものかと驚きました。
段階的ノーメイクのススメ
いきなり完全ノーメイクは抵抗があるという方には、段階的な移行をおすすめします。
ステップ1:部分的ノーメイク
- マスク着用時は口元のメイクをやめる
- 在宅ワークの日はベースメイクのみ
ステップ2:最低限メイク
- 眉毛を整える程度(アートメイクがあれば、さらに楽に)
- 色付きリップのみ
- 日焼け止めは必須
ステップ3:完全ノーメイク
- スキンケアと日焼け止めのみ
- 清潔感のある髪型とファッションを意識
わたしは、まず在宅ワークの日からノーメイクを始めました。オンライン会議の時だけ軽くパウダーを叩く程度で、それでも何の問題もありませんでした。
ノーメイクでも映える清潔感の作り方
ノーメイクで大切なのは、「清潔感」です。メイクをしない分、他の部分でカバーしましょう。
清潔感を演出するポイント:
- スキンケアを丁寧に:保湿をしっかりして、ツヤのある肌を維持
- 眉毛を整える:形を整えるだけで、顔の印象が格段にアップ。アートメイクという選択肢もあり、一度施術すれば朝の準備時間も短縮できます
- 髪型に気を遣う:清潔感のあるヘアスタイルで、きちんと感を演出
- 服装を意識する:シンプルできれいめの服装を選ぶ
- 姿勢を正す:背筋を伸ばして、自信を持った立ち振る舞いを
実際、わたしがノーメイクで出社した日、「なんだか健康的で良いですね」と言われたことがあります。メイクで隠していた本来の血色の良さが、かえって好印象だったようです。
周囲の理解を得るためのコミュニケーション
家族や職場での理解促進
ノーメイクという選択をする時、周囲の理解を得ることも大切です。特に、急に方針を変えると驚かれることもあります。
理解を得るためのアプローチ:
- 段階的な変化:いきなり変えるのではなく、徐々に移行
- 理由の説明:更年期症状や肌の健康を考慮していることを説明
- 清潔感の維持:メイクをしない分、他の身だしなみに気を配る
- 自信を持った態度:堂々とした態度で、選択に責任を持つ
夫には「更年期でメイクが大変になった」と率直に話しました。最初は「大丈夫?」と心配されましたが、「むしろ楽になったし、肌の調子も良い」と伝えると、理解してくれました。
世代差を理解し合う
職場では、世代によってメイクに対する価値観が異なることを理解し合うことが大切です。
世代別メイク観の傾向:
- 50代以上:きちんとメイクが基本、すっぴんに抵抗感
- 40代:場面に応じて使い分け、体調優先の考え方も
- 30代以下:個人の自由という考え方が強い、ナチュラル志向
わたしの職場では、若い同僚から「こんなんさん、すっぴんの方が健康的で素敵ですよ」と言われて、とても救われました。逆に、上司世代の方には「体調が優れないので、メイクを控えています」と説明することで、理解してもらえました。
夏を乗り切る現実的なメイクルール
「こんなん流」夏のメイクマイルール
完全ノーメイクは難しいという日もあります。そんな時のために、わたしなりの「夏のメイクマイルール」を作りました。
基本方針:
- 体調最優先、無理はしない
- 汗で流れても気にしない
- 最低限の身だしなみは保つ
シチュエーション別ルール:
1. 在宅ワーク日
- ノーメイク(オンライン会議時は軽いパウダーのみ)
2. 通常出社日
- 日焼け止め、眉毛、色付きリップのみ
- ホットフラッシュが予想される日はパウダーも省略
3. 重要な会議・接客がある日
- 軽いベースメイク(崩れても直さない前提)
- ウォータープルーフのマスカラ
- 汗拭きシートを携帯
4. 体調不良日
- 完全ノーメイク
- 清潔感のある服装と髪型で補完
更年期対応のスキンケア重視スタイル
メイクを減らした分、スキンケアにより力を入れるようになりました。
朝のスキンケアルーティン:
- ぬるま湯洗顔(泡立てた洗顔料で優しく)
- 化粧水をたっぷりと(手のひらでプレス)
- 保湿クリーム(目元、口元は特に丁寧に)
- 日焼け止め(SPF30以上、PA+++以上)
夜のスキンケア:
- クレンジング(日焼け止めをしっかり落とす)
- 洗顔(ダブル洗顔で毛穴汚れもスッキリ)
- 化粧水(コットンパックで念入りに)
- 美容液(更年期肌には保湿重視)
- ナイトクリーム(翌朝のツヤ肌のために)
スキンケアを丁寧にするようになってから、ノーメイクでも「肌がきれい」と言われることが増えました。
自分らしい身だしなみを見つける旅
「美しさ」の定義を更新する時期
40代を迎えて、「美しさ」の定義を見直すタイミングなのかもしれません。
従来の美しさ:完璧なメイク、隙のない外見、若々しさの演出 新しい美しさ:自然体、健康的、年齢に応じた魅力、内面からの輝き
わたし自身、ノーメイクで過ごすことが多くなってから、「化粧で作る美しさ」から「素の自分の魅力」に意識が変わりました。もちろん、メイクが好きで楽しんでいる方の価値観も尊重したいと思います。大切なのは、「自分にとっての心地よさ」を見つけることですよね。
更年期を味方にする新しい価値観
更年期症状を「邪魔なもの」と捉えるのではなく、「人生の新しいステージへの案内役」として受け入れてみませんか?
更年期が教えてくれること:
- 自分の体調と向き合う大切さ
- 無理をしない生き方の価値
- 外見よりも内面を磨く意味
- 「べき」から「したい」への転換
- 他人の目より自分の心地よさの優先
ホットフラッシュでメイクが崩れることも、「もう無理して完璧を目指さなくていいよ」という体からのメッセージかもしれません。
おわりに:「許される」から「選択する」へ
この記事のタイトルを「ノーメイクは許される?」としましたが、書いているうちに気づいたことがあります。
そもそも「許される」という発想自体が、わたしたちを縛っているのかもしれません。
メイクをするのも、しないのも、わたしたちの自由な選択。体調や気分、シチュエーションに応じて、そのときの自分にとって最適な判断をすればいいんです。
夏の暑さと更年期症状のダブルパンチで、今までの「きちんとメイク」が辛くなったら、それは新しい自分らしさを見つけるチャンス。ノーメイクという選択肢も、立派な身だしなみの一つです。
汗で流れるファンデーションに悩まされる日々から、自分らしい夏の過ごし方を見つける日々へ。一緒に、新しい「美しさ」のスタンダードを作っていきませんか?
みなさんは、夏のメイクでどんな工夫をしていますか?ノーメイクの日はありますか?良かったら、コメント欄でシェアしてくださいね。
「困難な日も、こんなんな日も」
── こんなんさん
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*「こんなんな日も」とは、「こんなん出た」、「こんなんいるー?」など、関西弁から取りました。ただ、管理人は関西人ではありません…。
⚠️ 免責事項 ⚠️ 本記事の内容は、管理人の個人的な体験談であり、医学的なアドバイスや診断に代わるものではありません。更年期の症状や対処法には個人差があります。心配な症状がある場合は、必ず医療機関を受診し、医師にご相談ください。