更年期の性交痛が自己肯定感を下げる理由|心のケアと対処法
自己肯定感に直結!?更年期の性交痛
〜デリケートゾーンに向き合うことは、自尊心と向き合うこと〜
「困難な日も、こんなんな日も」の管理人、こんなんさんです。
今日は、更年期のなかでもかなりデリケートなテーマについてお話しします。正直、書くかどうかすごく迷いました。でも、同じように悩んでいる人がいるかもしれない。そう思って、勇気を出して書くことにしました。
離婚を経験して数年、最近になってやっと「パートナー」と呼べる相手ができたんです。この年齢で恋愛なんて…と思っていたけれど、一緒にいて心地いい人と出会えたことは、本当に嬉しいことでした。
でも、そこで思いもよらない壁にぶつかったんです。それが、パートナーシップにおける身体的な問題、つまり性交の困難さでした。
突然の身体の変化—「濡れない、入らない、痛い」の三重苦
離婚前は、こんな問題は一度も経験したことがありませんでした。だから、久しぶりに親密な関係を持とうとしたとき、自分の身体がこんなに変わっていることに本当に驚いたんです。
私が経験した変化:
- 濡れない:十分に気持ちは準備できているのに、身体が応えてくれない
- 入らない:無理に進めようとすると抵抗感がある
- 入っても痛い:やっと入っても、摩擦による痛みが襲ってくる
「えっ、何これ?こんなことって…」
今まで経験したことのない出来事が次々と襲ってきて、正直パニックになりました。心は「大丈夫」と思っているのに、身体が全く言うことを聞いてくれない。この心と身体のギャップが、何よりも辛かったです。
パートナーも心配してくれて、「無理しなくていいよ」と優しく言ってくれました。でも、それがかえって申し訳ない気持ちにさせて…。二人で話し合って、まずはローションを試してみることにしました。
■ 解決策を試みるも—やっぱり痛い現実
ドラッグストアでローションを買うのも、最初は恥ずかしかったです。でも「これで解決するかも」と期待を込めて試してみました。
…でも、やはり痛い。
確かにローションで滑りは良くなりました。でも、根本的な「痛み」は消えない。それどころか、痛みに対する恐怖心まで生まれてきて、身体がさらに緊張してしまうという悪循環に…。
「私の身体、どうなっちゃったんだろう」
鏡で自分を見ても、外見では何も変わっていないように見えます。でも、内側で何かが大きく変わっている。その「見えない変化」に、どう向き合えばいいのか分からなくなってしまいました。
■ 自己肯定感の急降下—「どーせなぁ…」というため息
このパートナーシップの問題が続くうちに、私は自分でも気づかないうちに、自己肯定感がどんどん低下していったんです。
最初は「まぁ、そのうち良くなるかな」と楽観的に考えていました。でも、何度試しても上手くいかない。そうなると、だんだん自分を責めるようになってきたんです。
自己肯定感低下のサイン:
- 何をやっても、なんだかため息交じり
- 「どーせなぁ…」という言葉が口癖になる
- 自分の身体が「役立たず」に思えてくる
- パートナーに申し訳ない気持ちが常につきまとう
- 「女性として魅力がなくなった」と感じる
特に、「どーせなぁ…」という言葉は、私にとってのNGワードだったんです。何かに挑戦する前から「どうせダメだろう」と諦めてしまう。これって、自分の可能性を自分で閉じてしまっているってことですよね。
パートナーとの時間も、以前は楽しみだったのに、「また上手くいかないかも」という不安が先に立つようになって…。気づけば、デートの予定にすら消極的になっている自分がいました。
■ デリケートゾーンに向き合うことは、自尊心と向き合うこと
ある日、ふと気づいたんです。
この問題って、単に「性交がうまくいかない」という身体的な問題だけじゃないんだって。もっと深いところで、自分の「自尊心」と繋がっているんじゃないかって。
デリケートゾーンは、文字通り「デリケート」な部分。そして、それは身体的な意味だけじゃなくて、心理的にも「繊細な自己イメージ」が投影される場所なんだと思うんです。
デリケートゾーンと自尊心の関係:
- 女性性の象徴:自分が「女性である」ことのアイデンティティと深く結びついている
- 親密さの入り口:他者との深い繋がりを体現する場所
- 自己受容のバロメーター:この部分を受け入れられるかどうかは、自分全体を受け入れられるかと連動している
- 年齢と変化の実感:更年期による変化を最も実感しやすい部分
私がこの問題で自己肯定感を失っていったのは、「性交ができない」ことそのものよりも、「変化していく自分の身体を受け入れられない」ことが原因だったんです。
更年期によって身体が変わっていくこと。それを「劣化」として捉えるのか、「変化」として受け止めるのか。この捉え方一つで、自己肯定感は大きく変わってくるんだと気づきました。
■ 自分の身体と向き合い直す—小さな一歩から
今、私はまだこの問題と向き合っている最中です。完全に解決したわけではありません。でも、考え方が少し変わってきました。
私が実践し始めたこと:
- 婦人科への相談:専門医に相談することで、萎縮性腟炎など医学的な原因があることを知りました
- デリケートゾーンのケア:保湿クリームなど、日頃からのケアを始めました
- パートナーとの対話:「できない」ことではなく、「一緒に向き合いたい」ことを伝えました
- 身体の変化を受け入れる:20代の身体と比較するのではなく、今の自分を認める練習
- 性交以外の親密さ:触れ合いやコミュニケーションなど、身体的な繋がりの多様性を大切に
特に婦人科の先生に相談したことは、大きな転機でした。「更年期による腟の乾燥や萎縮は、多くの女性が経験すること。恥ずかしがることじゃないし、治療法もある」と言われて、ホッとしたんです。
自分だけが特別におかしいわけじゃない。これは更年期という自然なプロセスの一部なんだって。
■ おわりに:デリケートゾーンから始まる自己受容
デリケートゾーンの問題は、表面的には「性交痛」という身体的な悩みに見えます。でも、その奥には「年齢を重ねる自分をどう受け入れるか」という、もっと大きなテーマが隠れていたんです。
更年期によって変化していく身体。それを嘆くのではなく、「今の自分」として受け入れていく。これは決して簡単なことではありません。でも、この受容のプロセスこそが、本当の意味での「自己肯定感」に繋がっていくんだと、今は思っています。
パートナーシップにおける身体の問題は、一人で抱え込まず、専門家に相談すること。そして、パートナーと正直に対話すること。この二つが、私にとって大切な一歩になりました。
もし同じような悩みを持っている方がいたら、「自分だけじゃない」と知ってほしいです。そして、デリケートゾーンのケアは、自分の身体を大切にする行為であり、自尊心を守る行為でもあるんだって。
みなさんは、更年期の身体の変化とどう向き合っていますか?良かったら、コメント欄で(匿名でも大丈夫です)、あなたの体験をシェアしてくださいね。
「困難な日も、こんなんな日も」
── こんなんさん
*「こんなんな日も」とは、「こんなん出た」、「こんなんいるー?」など、関西弁から取りました。ただ、管理人は関西人ではありません…。
⚠️ 免責事項 ⚠️
本記事の内容は、管理人の個人的な体験談であり、医学的なアドバイスや診断に代わるものではありません。更年期の症状や対処法には個人差があります。心配な症状がある場合は、必ず医療機関を受診し、医師にご相談ください。