カラダの変化

デリケートゾーンと向き合う〜更年期のわたしたちに必要なフェムケア〜

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デリケートゾーンと向き合う〜更年期のわたしたちに必要なフェムケア〜

〜見えない不快感とのつきあい方〜

「困難な日も、こんなんな日も」の管理人、こんなんさんです。

今回は、なかなか口に出しにくい「デリケートゾーンの不快感」について、率直にお話ししたいと思います。

更年期に入ると、女性ホルモンの減少によって膣や外陰部の環境も変化します。乾燥しやすくなったり、かゆみが出やすくなったり…。それに加えてメンタルの不調があると、ケアまで手が回らなくなることも。

でも、このデリケートな部分の不快感は、小さな工夫で和らげられることも多いんです。今日は「40〜50代の私たちができる、おうちでのデリケートゾーンケア」について、わたし自身の経験も交えながらお話しします。


■ デリケートゾーンがかゆくなる理由、実は色々あった!

ホルモン変化による乾燥とかゆみ

更年期に入ると、エストロゲン(女性ホルモン)の減少によって、膣内や外陰部の粘膜が薄くなり、乾燥しやすくなります。この乾燥がかゆみの原因になることが多いんです。

「あれ?以前はこんなことなかったのに…」と感じることが増えてきたら、それは更年期の変化かもしれません。

日常生活で気づかぬうちに起こる刺激

日々の生活の中で、デリケートゾーンに刺激を与えている要因はたくさんあります:

  • ストッキングやタイツの締め付け:通気性が悪く蒸れやすい
  • 下着のゴムのきつさ:血行不良や皮膚への摩擦の原因に
  • おりものシートの過剰使用:化学成分による刺激や蒸れの原因に
  • 細身のパンツスタイル:摩擦や蒸れが発生しやすい
  • 化学繊維の下着:通気性が悪く、汗を吸収しにくい
  • 分泌物や排泄物の残り:弱酸性の環境を崩す原因に

わたし自身、40代に入ってから分泌物が気になり、生理以外のときもおりものシートは欠かせませんでした。ある夏の日、デリケートゾーンにおできが…。どんどん腫れていくおでき、婦人科に行ったところ、「おりものシート使いすぎてませんか?」。止めたところ、おできが無くなりました。

ストレスと自律神経の乱れも関係している

ストレスや自律神経の乱れも、デリケートゾーンの環境に大きく影響します。

ストレスを感じると免疫機能が低下し、常在菌のバランスが崩れやすくなります。また、自律神経の乱れは血行不良を起こし、デリケートゾーンの健康にも影響するんです。

うつ状態が重なると、「ケアするエネルギーが残っていない」ということも。でも、小さな不快感を放置すると、生活の質に大きく影響してきますよね。


■ 自分でできるデリケートゾーンケアの基本

洗い方の基本—やりすぎも、やらなさすぎもNG

デリケートゾーンのケアで最も基本的なのは、適切な洗い方です。

洗い方のポイント

  • 石鹸は外陰部だけに:膣内は自浄作用があるので、外側だけ洗いましょう
  • 専用ソープを選ぶ:弱酸性・無添加の専用ソープが理想的
  • 優しく洗う:ゴシゴシこすらず、泡で優しく洗いましょう
  • すすぎはしっかりと:石鹸が残らないように、十分にすすぐこと
  • タオルは別にする:顔や体と別のタオルを使うと清潔に保てます

わたしが気に入っているのは、”レディケア”や”フェミニンソープ”などの専用ソープ。とくに植物由来で無添加のものを選んでいます。専用とはいえ1日1回の使用で十分。やりすぎは逆効果ですよ。

また、自宅ではシャワーだけでなく、お風呂にゆっくり浸かる時間も大切にしています。温まることで血行が良くなり、デリケートゾーンの不快感も和らぐことがあります。

下着選びの重要性—素材と形に注目

下着選びは、デリケートゾーンの健康に直結します。

下着選びのポイント

  • 素材:綿100%など通気性の良い天然素材を選ぶ
  • サイズ:きつすぎないもの、ゴムがやわらかいものを
  • 形状:蒸れやすいショーツよりタンガやボクサータイプも検討
  • 就寝時:可能なら緩めの下着か、下着なしで寝ることも検討

更年期に入っても「おしゃれ」も「快適さ」も両方欲しいもの。最近の下着はボクサーパンツタイプのかわいいもの、コットンでも薄めの肌触りのいいかわいらしいものなど、選択肢が増えてきたように思えます。

また、最近は「吸水ショーツ」も試してみました。おりものシートを使わなくていいので、刺激が減って快適です。ただし、こまめに洗濯して清潔に保つことが大切ですね。

おりものシートとの上手な付き合い方

おりものシートは便利ですが、使いすぎると刺激の原因になることも。

おりものシートのポイント

  • 素材:コットン100%のものを選ぶ
  • 使用頻度:常時使用せず、必要なときだけに
  • サイズ:大きすぎないものを選ぶ(蒸れ防止)
  • 代替品:布ナプキンなど、洗って使えるものも検討

ティーツリーの効果的な活用法

ティーツリーオイルは、抗菌・抗真菌作用があり、デリケートゾーンのケアにも役立つといわれています。

ティーツリーの使い方

  • 入浴剤として:お風呂に2〜3滴垂らす
  • 石鹸に混ぜる:無添加の石鹸に1滴混ぜて使用
  • 洗浄後のケア:極少量を水で薄めて、外陰部を優しく拭く

ただし、原液を直接使用すると刺激が強すぎることがあるので、必ず薄めて使用しましょう。また、使用前にパッチテストをすることをおすすめします。

私の場合、「何となく不快…」というときに、ティーツリーを数滴垂らしたぬるめのお風呂に10分ほど浸かると、なんとなくすっきりします。森林浴の香りもするので、目を閉じて深呼吸するのも気持ちがいいです。もちろん、症状が続くようであれば、自己判断せず、婦人科を受診することが一番大切です。


■ 日常生活での工夫—こんな時どうする?

長時間のデスクワーク対策

デスクワークは座りっぱなしになりがちで、デリケートゾーンが蒸れやすい環境に。

デスクワーク時の工夫

  • 1時間に一度は立ち上がる:血行促進のために少し歩く
  • クッションの活用:通気性の良いクッションを使用
  • 服装選び:締め付けないボトムスを選ぶ
  • 水分摂取:十分な水分で体内から潤いを保つ

私は仕事中、「会議の前後に必ずトイレに行く」習慣をつけています。これは排泄のためだけでなく、ついでに温水で洗浄したり、体を動かす機会にもなります。また、リモートワークの日は、あえてゆったりしたワイドパンツを選ぶようにしています。


■ 「これって大丈夫?」そう思ったときに

婦人科受診のハードルを下げるには

婦人科受診には心理的なハードルを感じる方も多いと思います。

受診しやすくなるコツ

  • 女性医師を選ぶ:話しやすいと感じる方は女性医師を選択
  • 症状メモを準備:いつから、どんな症状かをメモしておく
  • 初診は生理中を避ける:診察がスムーズに行えます
  • 「婦人科検診」を理由に:検診ついでに相談するのも手

わたし自身、婦人科は「女性の一生の健康を支えるところ」と考えるようになってから、受診へのハードルがかなり下がりました。近場を選び、内科のようにさっと通える場所にしたこともよかったのかもしれません。

また、「更年期外来」や「女性外来」など、女性特有の悩みに特化した外来もあります。更年期症状とデリケートゾーンの悩み、両方相談できる医師を見つけられると理想的ですね。わたしも更年期外来に行ってみようと思っています。行ったときはレポしますね。


■ デリケートゾーンケアと心の関係

不安やストレスとの関連

デリケートゾーンの不快感は、ストレスや不安を増幅させることがあります。また逆に、ストレスが症状を悪化させることも。

気持ちが落ち込んでいるときは、「ケアする元気がない」と感じることもありますよね。でも、最低限のケアを行うことで、身体的な不快感が軽減され、それが心の負担も減らすことにつながります。

自分の体を丁寧にケアすることは、自己肯定感を高めることにもつながる気がしています。更年期やうつの状態では、自分を否定的に感じがちですが、「今日も自分の体を大切にした」という小さな達成感が、心を支える一助になります。

私は今、「腸内環境」「肌環境」に加え、「デリケートゾーンの環境」も含めた「全身のエコシステム」として体をケアする視点を持つようになりました。どれか一つが乱れると、全体のバランスに影響します。特に更年期のような変化の時期には、このバランスを意識的に整えていくことが大切だと感じています。


■ おわりに:なぜか話しにくいけれど大切なケア

デリケートゾーンのケア―なかなか友人同士でも話題にしづらい内容ですが、実は多くの女性が同じような悩みを抱えています。特に更年期を迎える40〜50代は、体の変化に戸惑うことも多いはず。

小さな不快感が積み重なって生活の質を下げるより、自分に合ったケア方法を見つけて、心地よく過ごせる日々を増やしていきたいですね。

「自分の体を大切に」という意識を持ちながら、無理のないケアを続けていくこと。それが更年期とうつを抱えながらも、自分らしく生きていくための一つの大切な要素だと思っています。

みなさんは、どんなデリケートゾーンケアを実践していますか?よかったらこっそり教えてくださいね。

「困難な日も、こんなんな日も」

── こんなんさん


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*「こんなんな日も」とは、「こんなん出た」、「こんなんいるー?」など、関西弁から取りました。ただ、管理人は関西人ではありません…。

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管理人
47歳のアラフィフです。42歳で突然の更年期と46歳でうつのダブルパンチに見舞われ、今も心療内科と婦人科にお世話になってます。気づくとホットフラッシュで汗だく、物忘れで「あれ?何しようとしてたっけ?」の連発。体のあちこちの変化に「え〜?」と驚きながらも、なんとか日々を過ごしてます。サイト名は関西弁風だけど、実は関西人じゃありません(笑)。同じような「見えない不調」で悩む同世代の皆さんと、分かち合えたらいいなと思ってます。
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